20:「SKYWINGS」楽曲解説 |
物凄く長いし、じっくりと読んで欲しいです。
ではでは↓
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1.SKYWINGS(TYPE-A,TYPE-B共通)
「LOVE SONG」のラストサビの歌詞にタイトルが先行されていた曲。
簡単な曲では無い、だけども何処を切り取ってもSKYWINGS。無数の音色が一瞬で駆け抜けた筈。
今迄と異なるコードも多様してるし1回聴いただけでは理解出来ないかも知れない、聴く度に違う音が押し寄せるアレンジを散りばめてます。
歴代最高トラック数を更新、148トラックで。合唱パートがね・・・笑 メンバーも合唱録りの時大変そうだった(←他人事)。Macが「もうやめて」と叫んでたけど、ミックス中、俺も「もうやめたい」と思ってたから多分まだ大丈夫。
デモを書き終わった時は奇しくも第二期発動日の3/31だったんだよね、勝手にドラマを結びつけてるだけなんだけど、ふふ。自分でもこういう曲が「SKYWINGS」っていう曲になるとは思わなかった、きっとメジャーキーの曲が「SKYWINGS」ってタイトルになるんだろーなとか考えてたから。「VICE VERSA」をリリースした後、GLORIAのMV撮影する迄に「SKYWINGS」と仮に付けていて書いていた曲があったんだけど(その際にツイートもしている)、それは結局違う展開になっていてまだHDDの中に眠っている。それは世に出るのかな・・・出ないかも。
アルバムタイトル曲達とはまた違う区分になったタイプかと。「DEAR LUCIFEL~闇に棲む者達~」のお陰なんだけれども。
2タイプ共に収録されている事でこの2曲がリーダートラックになりますが、ブックレットの配置、同じ歌詞、「SKYWINGS」と「DEAR LUCIFEL~闇に棲む者達~」は2曲で1つと言う配分です。「GRACE GRADE」,「WINGS WIND」からの歌詞引用もありますね。歌詞目線は「DEAR LUCIFEL~闇に棲む者達~」と同じだけど天使側の見方でより悲壮的に。
何時も作曲は頭の中で鳴ってるメロディを譜面に書いて纏める事がほとんどで、自分からアプローチしに行かないのね。でもこの曲は最初のメロ(「Our SKYWINGS~」のトコね)からサビ迄ツルと書き上げた時に、展開を考えた時のメロがまだ足りないと思ってDメロ(堕ちて尚~)とEメロ(I tell~)をアプローチして書いてねじ込んで見た。結果、よりドラマティックになって良くまあ出来たもんだと自画自賛 笑
ボイシングも同じメロが来る度に変えてて。ストリングスアレンジはTAKASHIと細かいやりとりを毎回毎回緻密に。
他の人が聴いてたら会話内容が物凄く気持ち悪いと思う。バンドスコア出そうかなー

今迄は作業中に何百回と自分の曲聴いてるから、マスタリング終わった後は暫く聴かないんだけど、今回はずっと聴いてる。
SKY ANTHEM曲、アルバムタイトル曲共々、フルオーケストラでもクラシックバージョンもアレンジし始めてます。
兎に角聴きまくって欲しいです、ライヴで早く演りたい!
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2.DAYDREAM(TYPE-A)
シングル用に曲を纏めていた2月前後「早く持って来なさいー」と催促しててTAKASHIに「これ聴いて貰える?」と渡された時、曲に恋したね。キュンキュンしたでしょ?キュンキュンしたならその感情はきっと正解、やっぱ恋しなきゃね。キラキラしてますなー。
「メジャーキーの曲」とだけ要望を出してただけだけど見事な出来でした。歌詞と世界観は「ANYMORE」と「RAY」の立ち位置が同じで「NIGHT WHEN METEOR RAIN FELL」に重なった事を書いてますが、より「思春期の青春」目線です。「自転車で駆けつける」とか「制服は汗で濡れて」なんて歌詞はとてもロックバンドではない! 笑 でもこういう歌詞得意なので1日で書けちゃった。
ボイシングは結構好き勝手やらせて貰った、サビの英詩のハモリは3和音目を後半わざとスケールアウトさせてて。敢えて明るくなり過ぎず次のセクションを盛り上げて行けるバトン的な役割を。後ろのコードに響くかなと懸念したけど全然大丈夫だった。ギターもちょこちょこ遊んでます、バッキングのハモリとか8分音符ズラしてたり。 割とメンバー皆の遊びの中で生まれたアプローチが散りばめられてる曲になりました。既にラストサビのアレンジが変わっててライヴではちょっと変わった版で披露するかも知れません。
海の見える草原で学生服でMV撮りたいとずっと妄想してる 笑
I-LA=黒の学ラン(詰襟無・前はハダけてる)
TAKASHI=紺ブレザー(with 水色シャツとストライプのネクタイ&腕まくり)
SENOH=茶ブレザー(with 白シャツで赤ネクタイと眼鏡)
YUKI=灰の学ラン(ぴっちりボタン留める)
どう?笑

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2.DISCONNECTED RECOLLECTION(TYPE-B)
「ETERNAL MEMORY」の続編曲。これだよ、この曲だよ、サビの輪唱合唱のバランス決めるのに時間凄い掛かったの!
実は「WINGS WIND」時に既に存在しててTAKASHIから聴かされてた曲。その時は1コーラスしか無くて次回作に回そうって事になったんだけど(キーも違った)「ETERNAL MEMORYに繋げたい」と思い、先に歌詞を先行して完成した曲。
自分で書いて来た歌詞の中で初めて二人称に「お前」と言う言葉を使った。結構汚い言葉も使ってると思うけど「憎悪の歌」と思って貰えれば。「ETERNAL MEMOEY」での希望はやはり幻でしか無かったと。アレンジは結構話し合ったね、全体的に重厚さを意識してたから音が寂しくなるのは避けたかったので。合唱のボイシングはコードがそんなに動いてない分、いかにして荘厳にするかが課題だったので重ねるトラック数は今迄で一番細かくなった。でも難しいフレーズじゃなかったのでメンバーは楽しそうでした。
悲壮、哀愁、憎悪、荘厳、重厚がこの曲の持ち味かな、と。割と自分の低い声を初めてフィーチャーした曲にもなりました。息継ぎ無い曲だけど歌ってて気持ち良いです♪
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3.ALWAYS(TYPE-A)
「DAYDREAM」と同時期に降ろして来た曲。やっぱり「らしさ満載のお約束曲も必要だよね」と。
サビの大合唱とWow Wowの部分は是非ライヴで皆で大合唱を♪
こういうのは得意中の得意なのですんなりと、でもアレンジの段階でちょっと一癖入れようと思いまして。
ソロ後の「Wow wow」の部分とラストサビの後の「Wow wow」は同じメロディ(キーは変わっているけどね)だけどコードが全く違うの。
リハーモナイズと言う理論なんだけど、これバッチリハマってくれて個人的に快感なので書かずにはいられない 笑
歌詞は意外な事に「GLORIA」に重なってる部分を描いてます。AメロBメロは「ALWAYS」と言うタイトルには不似合いな熟語も出て来てるので一概に明るい曲とは言え無いね。
メンバーも得意なタイプと言う事でリハでも楽しく演奏してます。TAKASHIとSENOHは「desire!」ってメッチャ叫んでる

分かりやすいSKYWINGSらしいナンバーだと思います、
「LOVE SONG」,「TOGETHER」,「TONIGHT」と続いたWow wow系、今後もご期待下さい☆
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3.BRAINWASHED BETTERMENT(TYPE-B)
「DEATH ELEMENT」,「DDDDDDDDDDDDD」に続くSKYWINGS流デスナンバー。
最初TYPE-Bのマイナー曲と言う事で「グロウルヴォイスの曲にしよう」と思ってたんだけど、結局はちゃんとした歌モノになりました。個人的にはこういう曲が一番アレンジしがいがあって楽しいし好きな曲。割と色んな箇所でフレーズがズレたり遊んでます。
随所にホールトーンスケールを入れて不安を煽る要素がこの曲のポイントかなと。でもサビで綺麗なメロが飛び出すって言う。ソロ前(と言うか間奏)のリズムからの展開が個人的には好きで、リズムが入れ替わったりキーが上がって戻ってもベースだけ戻ってなかったりと平衡感覚を見失いそうな印象を受けてくれれば嬉しいかな。YUKIは大変そうです、ふふ。シンセの音色とか左右に飛び散って行く音の分離具合とか、是非ヘッドフォンで聴いてみて欲しい曲でもあります。
歌詞はテーマが「洗脳」=君に消し忘れた魔法、と言う意味合い。
脳の構造に関する医学用語とかちょこちょこ出てきます。Dから始まる歌詞は「DDDDDDDDDDDDD」の時に作った造語で、映画「アバター」のナヴィ語みたいなものだと思って貰えれば☆
夜中ずっとこれ聴いてるね・・・
君に消し忘れた魔法
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4.DEAR LUCIFEL~闇に棲む者達~(TYPE-A,TYPE-B共通)
「WINGS WIND」の楽曲解説の時に触れてたけど、今改めて書き直します。
この曲が出来たのは2016年3月中旬。同時期に足の怪我で身動き取れなかった時にオムニバスアルバムのオファー頂いて。
締切りが3/31だと言われていて、一気に書き上げて、すぐアレンジしてレコした曲。なんせ29日迄合唱録りしてたんだから良くまあ間に合ったなー 笑 メンバーも大変な年度末だった筈。故に凝縮されたシンフォニックメロスピとして誕生。
予期せぬ出来事に身を委ねるのも一つの手法なのかなと感じた時でした。怪我していなかったら生まれて来なかった曲だからね・・・。創った後に「凄い曲になっちゃった」と自覚してたし、SENOH君にも「I-LA君は締め切りがあった方が俄然張り切るビジネスマンタイプ」と言われ「ああ、結構そっちタイプなんかな」と初自覚。
アルバムタイトル曲系統とも少し違う新しいタイプの曲として位置づけになってくれてこの曲の存在は自分にとっても誇れる曲。この曲のお陰で「SKYWINGS」も誕生して、SKY ANTHEMのダークサイドの面を担ってくれる系統としてこれからも書いて行こうかなと。ライヴで既に欠かせない曲になってるもんね、オムニバスを買った人しか聴けなかったけど今回こうやってエンジェル達全員に届けれてホッとしてます。
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ディスクユニオン特典になった新バラード「BLIND CRIME」については完全版披露の時に書こうかなと思います、このバージョンはクインテットピアノバージョンでこの形は形で気に入っているけどバンドバージョンで出す予定です。
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以上が,SKYWINGSが2017年放った6つの物語。次回以降のアルバムには入らない独立した曲達です。2タイプにして明暗を分けたのは意図したアーティスティックな部分と、ビジネス的にそうしなければならない部分がありこういう形になりました。
我ながら濃い6曲達、繰り返し聴いて貰えれば☆
そしてレコ発に位置するライヴが11月26日に東京 吉祥寺CRESCENDOで開催されます。今作からは勿論、過去の代表曲達オンパレードで行くのでお待ちしております。チケット予約はこちらから→ここをクリックorタップ
そして発表にもなった2018年のワンマン公演。
SKYWINGS ワンマンライヴ2018「SKY EXISTENCE」
2月17日(土) 大阪 船場club MERCURY
2月25日(日) 東京 吉祥寺CRESCENDO
両日セットリストほぼ変わると思います、思いっきり美旋律の嵐蒔き散らすのでお待ちしてます。
受付開始日、料金、時間、OAの有無の詳細の方待っていて下さい。
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そして遅れに遅れているI-LAソロですが、間もなく制作再開と行きます。今年中に何とか顔見せ(「Via Dolorosa」以外の曲)出来る様に頑張ります。
そしてデビューアルバム「THE ADVENT MELODY」の再販に関しても日を追う毎にDM頂きます。
Rebirth Albumとしての再リリースを予定してるのでアナウンス待っていて欲しいです(「GRACE GRADE」の現プレス完売も間も無くなので、これもRebirthとしてありえるかと)。
「A SILENT LIGHT」の完全版も今年中になんとか形にはしたいと思い・・・兎に角やる事だらけになってきた(汗)。
ライヴ、ソロ、再販、ワンマンと来年に掛けてまた目白押しなので、これからのSKYWINGSにもご期待下さい。
ではでは、改めて「SKYWINGS」楽しんで貰えれば☆
イーラ