2016年 12月 16日
17:WINGS WIND楽曲解説(+α) |
イーラです、久し振りのブログ更新。更新するする詐欺になってしまっていた・・・。
そろそろ「WINGS WIND」も浸透して来た頃合いなので、楽曲解説+DEAR LUCIFEL+αなんかを。
長いよー、滅茶苦茶長いよー。
では、行ってみよう↓
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1.WINGS WIND~羽衣の音色~
I.[Poisoningoverture]中毒症序曲
II.WINGS WIND~羽衣の音色~
簡単な曲では無い、それだけは断言出来る。
9分24秒、きっと君達は未体験の音数の雨をその全身に浴びていたね・・・。
お待たせ致しました。
存在の証明、This is SKYWINGS。I-LA節炸裂の一撃必殺曲。
「THE ADVENT MELODY」,「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」,「VICE VERSA~光纒いし者達~」,に続くリーダートラックです。
序曲は「GRACE GRADE」の「神経症序曲」に続く「中毒症序曲」で。
この曲で聴いた人達全てにメロディの毒が回る様に、と言う願望を込めて。
「神経症序曲」の時と同じく「イメージをTAKASHIに伝える→デモ作って来る→違う、もっとこうとダメ出しする→TAKASHIヤケクソになる」を延々ループ(笑)。
素晴らしいシンフォニーになったからいいじゃない。
「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」発表時同様、この曲を1回で理解出来るのはもしかしたら難しいかも知れない、「とてつもない音数が一瞬で駆け抜けた」「なんか良く分かんないけど凄い」と感じてもらえたらそれが一回目聞いた正解な感想かも知れない・・・って書きながらも寄せられるDMの感想読んでたらそんな事無いみたい(笑)。ま、あくまで個人的見解です。あ、どんどん質問とかあればDM何時でも送って来て下さい^^
ある種「辿り着いた感」が自分の中であります。書き終わった時に「ありがとう、お疲れ様」と言ったのを覚えている。今となっては「どうやって書いたんだろ、これ」と思う位。今年の1月にデモが出来て、その数日後骨折したんだよ(苦笑)。
少し話ズレるけど、
遡れば「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」を創る前から今もずっと実は自分に「あるルール」を課せてそれをずっと実行してて。
そしたらね、自分の新しい引き出しが全然違う所から現れて。引き出しと言うか扉だね、しかも何枚も。
新しい扉が開いた時に最初に出来たのが「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」。
暫くその後その扉は開けてなかったけど開けざるを得ない状況になって(4人になると言う事)、再びこじ開けて出て来たのが「VICE VERSA~光纒いし者達~」。それ以降確実にレベルが上がった感があって、作曲のスピードと欲求が段違いで加速し続けてて今もずっと。
だから「GLORIA」も「LOVE SONG」も「DEAR LUCIFEL」も「A SILENT LIGHT」も1日で書けたんだよね。
第二期になってリリース物が1年に1回出せてるのは「どんどん曲が生まれて来て止まらない」事も由来してるし、まだ全然纏め切れていない曲達もスタンバイしてる、中には一生音源化しないであろう曲達もあるけど。ずっと突き動かされている感覚。
「辿り着いた感」があるとは書いても「出し切った」じゃ無くて、自分の理想なメロディの位置に手が届いてる、思うがままに書けているって事。
書き終えて数ヶ月経って更に見えて来たのは、まだその扉の奥に自分でも得体の知れない存在を確認した事とまだ開けてない扉が何枚もある事。
「もう一段階、進化が潜んでる」と言う感じ。治まってた不眠症再発ですヨ、嬉しい悲鳴でもあるかな?
今後どんな曲が出来上がって来るのか、俺自身も楽しみデス。「あるルール」は継続中。
話元に戻して、
Bメロは3回ともメロが変わるし、途中から高音と低音が入れ替わってサビに突入したり、Cメロの合唱のボイシングのリズムがメインに対して変動してたり、ソロのストリングスとピアノが絡み付くメロディの構成だったり、聞返せば聞返す程「どうなってるの?この部分」と言う箇所のオンパレード。音楽演っている人が聴くと特に感じるかも。Cメロは「THE ADVENT MELODY」からの応用+α。つながりを意識してたので歌詞もリンク。
歌詞そのものはセオリー破綻してるけど、ええねん。
過去最高の144トラック・・・ミックス作業中、2~3回魂抜けてた筈(笑)。
そう言えば自分のバックボーンを語った事あんまり無いけど、俺とTAKASHIはクラシック出身と言う事もあり、この手の曲だとその辺りが遺憾なく発揮されてるんじゃないかなと。いずれはSKY ANTHEM曲共々フルオーケストラでのクラシックバージョンをリリースしたいとも思ってて。
兎に角聞きまくって欲しいです、渾身の1曲です。
「SKYWINGSのアルバムの1曲目はこう!」ですね。
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2.RAY
「LOVE SONG」ラストサビの歌詞にタイトルが先行して出ていた「SKYWINGSらしい」な明るいメロスピ曲。
当初の予定では「RAY」がアルバム最後の曲で、この位置にはSKY ANTHEM Pt.0である「AFTER TEARS」が入る予定だったんだけど「まだ出す時期じゃないな」とドロップアウトさせて「TONIGHT」を書き下ろしたら思いのほか「TONIGHTは最後だね」と意見が出たので、この曲が2曲目に位置付いたの。歌詞の時系列的に「TOGETHER」の少し後ろ。少し青臭い歌詞かな、青春って感じ?有酸素運動する時にでも聴いて下さい(笑)。
TAKASHIが最初持って来てデモ聞いた時、頷きながら聞いてた「これ、イケるね」って感じで。
ああ、SKYWINGSだなーって。
さりげなくでも大胆に転調が入るからフィンガリング覚えるの苦労したかな。程よくキーの高さも自分にあってて歌ってて気持ち良い感じ。
イントロの「RAY!」はライヴで思いっきり拳突き上げて叫んで欲しいです。
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3.GOD CROSS CHACES CHAOS
BPM150のクールなアップチューンで個人的に好きな曲。
「IN BLOOM」以降「SCRIBBLE MY LOVE」、「I FASCINATE」と同じ系列で書いているつもりなんだけどBPMが同じだけで結果全然違う方向に行ってる様な気がする。メロディの数珠つなぎがこの曲の意図。イントロのメロ→歌メロ→ソロメロ→歌メロ→アウトロのメロとそれぞれのセクションのエンドキーが次のセクションのスタートキーのいずれも3度上か下で途切れる事無く続くって言う、まあ別に対した事じゃないんだけど。
だから息継ぎ無いのですよ、思いっきり深呼吸して一気に歌う感じ。
段々と盛り上がるサビが特徴かと。
YUKIはタム回し楽しそうデス。ソロも結構弾きまくってます。
歌詞は「GLASS IN THE ICE」と重なる所があるんだけど、過去曲の「MR.CROSSMAN」の世界とリンクしてて。
「雪景色の兎は誰の目にも映らず絶えて逝く」と言う部分は「MR.CROSSMAN」からの応用、この曲の再登場も待ってて欲しいです、もう知らない人が殆どだしね。
このタイプの曲は皆楽しそうに演奏するのでこういうタイプがメンバーは得意なんだろうね、SENOH君ガンガン歌って被せて来るし(笑)。
キラキラしてるけどクール、そんな曲かな。Bメロ最後の「Building in the ice」,「Building of my true forever」はライヴで叫んでね☆
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4.BLINK OF EMERALD
1stの「EYES OF SAPPHIRE」、3rdの「SIGHT OF RUBY」に続く「宝石ソングシリーズ」第3弾、今回はエメラルドと来ました。
悲しいです、凄いメロディが悲しい。
デモの段階ではギターソロの区分けもあったんだけど、「全部シンセソロの方が映えるんじゃない?」と思いギターソロは全カットしました。
過去2曲の歌詞からの応用もあってこのシリーズの世界感も改めて3曲読み通してもらえるとぼんやり浮かんできます。
日本語として正しく無い読みもしてるけど、まあ良いじゃないか。
SENOH君が初聴時に「Aメロのファルセット部分、誰が歌ってるの?」て尋ねて来たから「え、全部俺だけど」って返したら「へー」って、なんだそれ(笑)。
歌詞の中で第4弾目のタイトルも出て来てますね、TAKASHIに「早く書いてこーい」とお尻叩いてます。
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5.TOGETHER
「LOVE SONG」ラストサビの歌詞にタイトルが先行して出ていたミディアムテンポのキャッチーでライヴで合唱出来る曲。
合唱の定番になれるミディアム曲ってのがまだ無かったなと思い書いた曲。例えるとSTRATOVARIUSの「Eagleheart」の様な。
ちゃんと最後は「Wow wow」言える様に配分しました、タイプ的に「ANYMORE」だね。可愛らしいメロディだなぁと思います。
ライヴで早くやりたいなぁと。最後のWow wowはずーっと繰り返しで皆とコール&レスポンスしたい♪
去年1月の時点でこの曲は出来ていて(Twitterにも2016年最初のスタジオ作業の画像が出てる)、レコ時には皆サクサクと進み一番早く終わったんじゃないかな。歌詞の時系列的に「NIGHT WHEN METEOR RAIN FELL」の次。
「RAY」の時と同じく青くさい歌詞なので、有酸素運動する時にでも聴いて下さい(←2回目)。
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6.SEPARATED TEARS
SKYWINGS初のヘビーバラード、実はこの曲は「THE ADVENT MELODY」以前から存在していた曲でライヴでもちょくちょく演ってました。
まだ「THE ADVENT MELODY」以前の過去曲は多数残っているからちゃんと出してあげないと、と思い今回収録する事に。
歌詞も当時のままです、敢えて「華」を「花」に変えずそのままで。
全体を通して良いアクセントになったんじゃないかな。バラード、極端に少ないバンドだから(汗)。
個人的にも好きな曲です。別離のラブソングですね、男のみみっちさが出てるので読むだけだとポップスっぽいね。
今回正式に音源にするに当たって、アレンジし直してたら、TAKASHIが「ギターソロは変えないで」と懇願して来たのでそのままにした(ふふふ)。
知り合いが「NARUTO」の主題歌に合ってるって言ってたっけな、アニメ版ちゃんと見た事無いから分かんないや。
個人的には「七つの大罪」だと嬉しいんだけど(笑)。
映像が合う雰囲気かな、砂漠背景でモノクロのMV撮りたいなー。
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7.DESTRUCTION MESSIAH
「LIFE CROWN」、「HIGH DREAMER」、「LUST FANG」、「GLORIA」と来た立ち位置のカッ飛ばしメロスピ曲。
個人的に「GLORIA」の上位種になるかなと創りながら感じてたので合唱タイプにして歌詞にも繋がりを入れました。
毎回Bメロ後サビ入り前のフレーズが変化して挿入されてたり、ソロ後サビのリズムのノリも変わってたりちょこちょこと細かい拘りがあります、
ソロ前の展開なんて「HIGH DREAMER」に近いかな。
こういうタイプは最も得意とするので演奏してても楽しい、ベースは大変だけど(笑)。
「GLORIA」からヒント得てこの手のサビになったけど、お陰で「あ、こういう符割りも出来た」って言うメロが幾つか出来てます。
こういう曲は何をどうしても勝手に出て来るので今後もご安心を☆
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8.EVER SCENT SCENE
ミディアムながらアッパーチューンとなりました。
「SIGHT OF RUBY」に感化されて書いた曲で、「このテンポで何か書いてみよう」と思ったらスラスラと。
「泣き」のメロが全体的に広がってるかなと。個人的に好きな曲(全部好きなんだけどね)。
コードはシンプルながらメロディで緩急つけてたり、きっちりとシンコペに合わせた歌メロに当てはめたりしたのでアレンジやりがいがあった曲でもあり仕上がりに満足です。
シンセの音色も普段あまり使わない(or使える機会が少なそうな)音色を並べて、TAKASHIと曲に合う迄「これかな、違うな、サンプリングしよっか」とか延々やってました。
歌詞は「GLASS IN THE ICE」と同じ世界、一部「IN BLOOM」も絡めた角度からも書いていて、凄く好きな歌詞になりました・・・まぁ実体験です(「GLASS~」,「SEPARATED~」にも言える事なんだけどね)。
「SLEEPING BEAUTY」、「GLASS〜」、「[NEVER]land⇔[EVER]land」みたいに披露する機会が少ないカテゴリーに入ってしまいそうなので(苦笑)、色々シャッフルしてライヴでは組み込もうかと。
ギターソロも割とお気に入りです。
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9.A FANTASTIC SON
今迄に無かったタイプの曲、故にノリを掴むのに結構皆大変だったかな。メロディが全体を通して「泣き」だね。シンフォニックなアレンジが映える曲だと思う。最初にTAKASHIに聴かせてもらったときに「ヒロイックでカッコいいなー、ゾクゾクする」と感じ、これは面白い曲になると思い、アレンジが楽しかった曲。歌詞もヒロイックにしました、他の曲との関連性は0です。
ハモリの重ね方やボイシングは好き勝手やらせて貰いました。歌の符割りもちょっと変わってるので歌詞を完全に当てはめる作業は歌録り前日ギリギリ迄掛かった。割と全体を低音で歌ってるのも新しく感じる要因かもね、まだ慣れてないから頑張ってモノにしないと。
旧タイトルは「A FANTASIC SON」だったんだけど、正式な英語表記としてはおかしいので「FANTASTIC」に変えました。
TAKASHIはこうやってセンスある曲書いて来るから「もっと持ってこーい」って言いまくってる。
今回入らなかった曲でも結構凄いのスタンバってます。
本人曰く「I-LA君が書いて来ないタイプの曲を書いて来る」と言う角度をキープしてるみたいですよ。
そのキープが解かれた時、また更に面白い曲を書いて来てくれそうでワクワク。
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10.TONIGHT
・・・良い曲・・・やで。
俺、サビメロで泣きそうになってしまいます。「君を抱いて~♪」の所とかヤバない?(笑)
書き上がったのは1曲目とほぼ同じ1月中旬。アルバム曲として最後にバンドに提出した曲。
リハ演奏中、皆ニヤニヤしてるの♪
甘い、甘いメロディの畳み掛けお得意メロスピ。分かりやすくそしてSKYWINGSらしいメジャーチューンかと。
ラストに相応しくなったと思う。何気に8分もあるんだよね。
「THOUSAND FORCE」をよりスピードアップした感じかもしれない、転調の仕方も似てるしね。
SKY ANTHEMに区切っても良いんじゃないかなと。
Cメロなんて「あぁ、SKY ANTHEMじゃん」って浸ってるんですけど(自分の曲大好き)。
ラストコーダは「銀~ARGYROS~」の様に盛り上げて、でWow wow wowね。これライブで最後に演奏して、Wow wowシンガロングしてる所を一人ずつステージから去って行くってのやりたい。
割と随所に転調が入ってて、でもメロディがストレートなので上手く相乗効果になったかなと。
これはピアノでのバラード版も用意したいなーって個人的には考えてます。
こういう曲も何をどうしても勝手に出て来るので今後も安心して期待してて下さい♪
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そして、遅くなったけど6月に発売になったオムニバス収録曲の「DEAR LUCIFEL~闇に棲む者達~」についても。
この曲は今年3月に「うぉー」と書いた曲。書いた順番で言うと現時点でこの曲が最新曲。「WINGS WIND」収録用曲は1月で書き終わっていたから。「WINGS WIND~羽衣の音色~」と繋げて聞いたら何となく最新曲なのが分かるかも。書き終わったのが3月中旬で提出締め切りが3月末だったから、すぐ録り掛かってギリギリで提出間に合ったんだけど(29日迄合唱録りしてた・・・)。手前味噌だけど「あれ、凄い曲になっちゃったかも」と思って(笑)。アルバム出す前にこんな曲出していいのかなって思ったし、出来上がったデモをすぐ聞返して「これ、アルバム1曲目クラスじゃん」とも思った。本来なら生まれて来なかった曲だったんだよね、骨折して活動止まってたから生まれて来た訳で。だから「生まれて来てくれて有り難う」と感謝です、もう既に代表曲入りになってるもんね。
まだエンジェル達全員がこの曲をフルで聞いた訳じゃ無いのは分かっているので、この曲はちゃんとSKYWINGS側からリリースしますので待っていて下さい。
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以上が、SKYWINGSが2016年放った10+αの物語。
本当なら夏にアルバム、12月にシングルを予定していたのですが、怪我で3ヶ月位ズレてしまいギリ11月の発売でした。
そしてオリコン13位、ありがとうです。
考えてみれば事前の正式なプロモーション素材がYoutubeの2分20秒の映像だけだったり、複数枚売りがスタンダードになった日本の音楽シーンに置いて1枚売りとしては中々健闘しているのでは無いかと思います。
それもこれも購入してくれているエンジェル達が居てくれるからです、本当にありがとうです☆
来年1ケタ目指して・・・いやもっと貪欲になって更に数字を上げて行きたいな、と。
そしてもっとドキドキして貰える曲達を書いて行くよ!
そして一杯「どうなってるの?」と言うDM貰ってます、ソロ作「GHOST HOWL」について。
今年リリースにはこじつけれなかったけど、ちゃんと制作入ってます。SKYWINGSと違って自分一人の作業なので時間は掛かるけど、待ってて欲しいです☆
では、改めて「WINGS WIND」楽しんで貰えれば☆
イーラ
今年、まだこれで終わりじゃないんだよ・・・ふふふ。
そろそろ「WINGS WIND」も浸透して来た頃合いなので、楽曲解説+DEAR LUCIFEL+αなんかを。
長いよー、滅茶苦茶長いよー。
では、行ってみよう↓
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1.WINGS WIND~羽衣の音色~
I.[Poisoningoverture]中毒症序曲
II.WINGS WIND~羽衣の音色~
簡単な曲では無い、それだけは断言出来る。
9分24秒、きっと君達は未体験の音数の雨をその全身に浴びていたね・・・。
お待たせ致しました。
存在の証明、This is SKYWINGS。I-LA節炸裂の一撃必殺曲。
「THE ADVENT MELODY」,「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」,「VICE VERSA~光纒いし者達~」,に続くリーダートラックです。
序曲は「GRACE GRADE」の「神経症序曲」に続く「中毒症序曲」で。
この曲で聴いた人達全てにメロディの毒が回る様に、と言う願望を込めて。
「神経症序曲」の時と同じく「イメージをTAKASHIに伝える→デモ作って来る→違う、もっとこうとダメ出しする→TAKASHIヤケクソになる」を延々ループ(笑)。
素晴らしいシンフォニーになったからいいじゃない。
「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」発表時同様、この曲を1回で理解出来るのはもしかしたら難しいかも知れない、「とてつもない音数が一瞬で駆け抜けた」「なんか良く分かんないけど凄い」と感じてもらえたらそれが一回目聞いた正解な感想かも知れない・・・って書きながらも寄せられるDMの感想読んでたらそんな事無いみたい(笑)。ま、あくまで個人的見解です。あ、どんどん質問とかあればDM何時でも送って来て下さい^^
ある種「辿り着いた感」が自分の中であります。書き終わった時に「ありがとう、お疲れ様」と言ったのを覚えている。今となっては「どうやって書いたんだろ、これ」と思う位。今年の1月にデモが出来て、その数日後骨折したんだよ(苦笑)。
少し話ズレるけど、
遡れば「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」を創る前から今もずっと実は自分に「あるルール」を課せてそれをずっと実行してて。
そしたらね、自分の新しい引き出しが全然違う所から現れて。引き出しと言うか扉だね、しかも何枚も。
新しい扉が開いた時に最初に出来たのが「GRACE GRADE~翼を持つ者達~」。
暫くその後その扉は開けてなかったけど開けざるを得ない状況になって(4人になると言う事)、再びこじ開けて出て来たのが「VICE VERSA~光纒いし者達~」。それ以降確実にレベルが上がった感があって、作曲のスピードと欲求が段違いで加速し続けてて今もずっと。
だから「GLORIA」も「LOVE SONG」も「DEAR LUCIFEL」も「A SILENT LIGHT」も1日で書けたんだよね。
第二期になってリリース物が1年に1回出せてるのは「どんどん曲が生まれて来て止まらない」事も由来してるし、まだ全然纏め切れていない曲達もスタンバイしてる、中には一生音源化しないであろう曲達もあるけど。ずっと突き動かされている感覚。
「辿り着いた感」があるとは書いても「出し切った」じゃ無くて、自分の理想なメロディの位置に手が届いてる、思うがままに書けているって事。
書き終えて数ヶ月経って更に見えて来たのは、まだその扉の奥に自分でも得体の知れない存在を確認した事とまだ開けてない扉が何枚もある事。
「もう一段階、進化が潜んでる」と言う感じ。治まってた不眠症再発ですヨ、嬉しい悲鳴でもあるかな?
今後どんな曲が出来上がって来るのか、俺自身も楽しみデス。「あるルール」は継続中。
話元に戻して、
Bメロは3回ともメロが変わるし、途中から高音と低音が入れ替わってサビに突入したり、Cメロの合唱のボイシングのリズムがメインに対して変動してたり、ソロのストリングスとピアノが絡み付くメロディの構成だったり、聞返せば聞返す程「どうなってるの?この部分」と言う箇所のオンパレード。音楽演っている人が聴くと特に感じるかも。Cメロは「THE ADVENT MELODY」からの応用+α。つながりを意識してたので歌詞もリンク。
歌詞そのものはセオリー破綻してるけど、ええねん。
過去最高の144トラック・・・ミックス作業中、2~3回魂抜けてた筈(笑)。
そう言えば自分のバックボーンを語った事あんまり無いけど、俺とTAKASHIはクラシック出身と言う事もあり、この手の曲だとその辺りが遺憾なく発揮されてるんじゃないかなと。いずれはSKY ANTHEM曲共々フルオーケストラでのクラシックバージョンをリリースしたいとも思ってて。
兎に角聞きまくって欲しいです、渾身の1曲です。
「SKYWINGSのアルバムの1曲目はこう!」ですね。
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2.RAY
「LOVE SONG」ラストサビの歌詞にタイトルが先行して出ていた「SKYWINGSらしい」な明るいメロスピ曲。
当初の予定では「RAY」がアルバム最後の曲で、この位置にはSKY ANTHEM Pt.0である「AFTER TEARS」が入る予定だったんだけど「まだ出す時期じゃないな」とドロップアウトさせて「TONIGHT」を書き下ろしたら思いのほか「TONIGHTは最後だね」と意見が出たので、この曲が2曲目に位置付いたの。歌詞の時系列的に「TOGETHER」の少し後ろ。少し青臭い歌詞かな、青春って感じ?有酸素運動する時にでも聴いて下さい(笑)。
TAKASHIが最初持って来てデモ聞いた時、頷きながら聞いてた「これ、イケるね」って感じで。
ああ、SKYWINGSだなーって。
さりげなくでも大胆に転調が入るからフィンガリング覚えるの苦労したかな。程よくキーの高さも自分にあってて歌ってて気持ち良い感じ。
イントロの「RAY!」はライヴで思いっきり拳突き上げて叫んで欲しいです。
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3.GOD CROSS CHACES CHAOS
BPM150のクールなアップチューンで個人的に好きな曲。
「IN BLOOM」以降「SCRIBBLE MY LOVE」、「I FASCINATE」と同じ系列で書いているつもりなんだけどBPMが同じだけで結果全然違う方向に行ってる様な気がする。メロディの数珠つなぎがこの曲の意図。イントロのメロ→歌メロ→ソロメロ→歌メロ→アウトロのメロとそれぞれのセクションのエンドキーが次のセクションのスタートキーのいずれも3度上か下で途切れる事無く続くって言う、まあ別に対した事じゃないんだけど。
だから息継ぎ無いのですよ、思いっきり深呼吸して一気に歌う感じ。
段々と盛り上がるサビが特徴かと。
YUKIはタム回し楽しそうデス。ソロも結構弾きまくってます。
歌詞は「GLASS IN THE ICE」と重なる所があるんだけど、過去曲の「MR.CROSSMAN」の世界とリンクしてて。
「雪景色の兎は誰の目にも映らず絶えて逝く」と言う部分は「MR.CROSSMAN」からの応用、この曲の再登場も待ってて欲しいです、もう知らない人が殆どだしね。
このタイプの曲は皆楽しそうに演奏するのでこういうタイプがメンバーは得意なんだろうね、SENOH君ガンガン歌って被せて来るし(笑)。
キラキラしてるけどクール、そんな曲かな。Bメロ最後の「Building in the ice」,「Building of my true forever」はライヴで叫んでね☆
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4.BLINK OF EMERALD
1stの「EYES OF SAPPHIRE」、3rdの「SIGHT OF RUBY」に続く「宝石ソングシリーズ」第3弾、今回はエメラルドと来ました。
悲しいです、凄いメロディが悲しい。
デモの段階ではギターソロの区分けもあったんだけど、「全部シンセソロの方が映えるんじゃない?」と思いギターソロは全カットしました。
過去2曲の歌詞からの応用もあってこのシリーズの世界感も改めて3曲読み通してもらえるとぼんやり浮かんできます。
日本語として正しく無い読みもしてるけど、まあ良いじゃないか。
SENOH君が初聴時に「Aメロのファルセット部分、誰が歌ってるの?」て尋ねて来たから「え、全部俺だけど」って返したら「へー」って、なんだそれ(笑)。
歌詞の中で第4弾目のタイトルも出て来てますね、TAKASHIに「早く書いてこーい」とお尻叩いてます。
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5.TOGETHER
「LOVE SONG」ラストサビの歌詞にタイトルが先行して出ていたミディアムテンポのキャッチーでライヴで合唱出来る曲。
合唱の定番になれるミディアム曲ってのがまだ無かったなと思い書いた曲。例えるとSTRATOVARIUSの「Eagleheart」の様な。
ちゃんと最後は「Wow wow」言える様に配分しました、タイプ的に「ANYMORE」だね。可愛らしいメロディだなぁと思います。
ライヴで早くやりたいなぁと。最後のWow wowはずーっと繰り返しで皆とコール&レスポンスしたい♪
去年1月の時点でこの曲は出来ていて(Twitterにも2016年最初のスタジオ作業の画像が出てる)、レコ時には皆サクサクと進み一番早く終わったんじゃないかな。歌詞の時系列的に「NIGHT WHEN METEOR RAIN FELL」の次。
「RAY」の時と同じく青くさい歌詞なので、有酸素運動する時にでも聴いて下さい(←2回目)。
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6.SEPARATED TEARS
SKYWINGS初のヘビーバラード、実はこの曲は「THE ADVENT MELODY」以前から存在していた曲でライヴでもちょくちょく演ってました。
まだ「THE ADVENT MELODY」以前の過去曲は多数残っているからちゃんと出してあげないと、と思い今回収録する事に。
歌詞も当時のままです、敢えて「華」を「花」に変えずそのままで。
全体を通して良いアクセントになったんじゃないかな。バラード、極端に少ないバンドだから(汗)。
個人的にも好きな曲です。別離のラブソングですね、男のみみっちさが出てるので読むだけだとポップスっぽいね。
今回正式に音源にするに当たって、アレンジし直してたら、TAKASHIが「ギターソロは変えないで」と懇願して来たのでそのままにした(ふふふ)。
知り合いが「NARUTO」の主題歌に合ってるって言ってたっけな、アニメ版ちゃんと見た事無いから分かんないや。
個人的には「七つの大罪」だと嬉しいんだけど(笑)。
映像が合う雰囲気かな、砂漠背景でモノクロのMV撮りたいなー。
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7.DESTRUCTION MESSIAH
「LIFE CROWN」、「HIGH DREAMER」、「LUST FANG」、「GLORIA」と来た立ち位置のカッ飛ばしメロスピ曲。
個人的に「GLORIA」の上位種になるかなと創りながら感じてたので合唱タイプにして歌詞にも繋がりを入れました。
毎回Bメロ後サビ入り前のフレーズが変化して挿入されてたり、ソロ後サビのリズムのノリも変わってたりちょこちょこと細かい拘りがあります、
ソロ前の展開なんて「HIGH DREAMER」に近いかな。
こういうタイプは最も得意とするので演奏してても楽しい、ベースは大変だけど(笑)。
「GLORIA」からヒント得てこの手のサビになったけど、お陰で「あ、こういう符割りも出来た」って言うメロが幾つか出来てます。
こういう曲は何をどうしても勝手に出て来るので今後もご安心を☆
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8.EVER SCENT SCENE
ミディアムながらアッパーチューンとなりました。
「SIGHT OF RUBY」に感化されて書いた曲で、「このテンポで何か書いてみよう」と思ったらスラスラと。
「泣き」のメロが全体的に広がってるかなと。個人的に好きな曲(全部好きなんだけどね)。
コードはシンプルながらメロディで緩急つけてたり、きっちりとシンコペに合わせた歌メロに当てはめたりしたのでアレンジやりがいがあった曲でもあり仕上がりに満足です。
シンセの音色も普段あまり使わない(or使える機会が少なそうな)音色を並べて、TAKASHIと曲に合う迄「これかな、違うな、サンプリングしよっか」とか延々やってました。
歌詞は「GLASS IN THE ICE」と同じ世界、一部「IN BLOOM」も絡めた角度からも書いていて、凄く好きな歌詞になりました・・・まぁ実体験です(「GLASS~」,「SEPARATED~」にも言える事なんだけどね)。
「SLEEPING BEAUTY」、「GLASS〜」、「[NEVER]land⇔[EVER]land」みたいに披露する機会が少ないカテゴリーに入ってしまいそうなので(苦笑)、色々シャッフルしてライヴでは組み込もうかと。
ギターソロも割とお気に入りです。
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9.A FANTASTIC SON
今迄に無かったタイプの曲、故にノリを掴むのに結構皆大変だったかな。メロディが全体を通して「泣き」だね。シンフォニックなアレンジが映える曲だと思う。最初にTAKASHIに聴かせてもらったときに「ヒロイックでカッコいいなー、ゾクゾクする」と感じ、これは面白い曲になると思い、アレンジが楽しかった曲。歌詞もヒロイックにしました、他の曲との関連性は0です。
ハモリの重ね方やボイシングは好き勝手やらせて貰いました。歌の符割りもちょっと変わってるので歌詞を完全に当てはめる作業は歌録り前日ギリギリ迄掛かった。割と全体を低音で歌ってるのも新しく感じる要因かもね、まだ慣れてないから頑張ってモノにしないと。
旧タイトルは「A FANTASIC SON」だったんだけど、正式な英語表記としてはおかしいので「FANTASTIC」に変えました。
TAKASHIはこうやってセンスある曲書いて来るから「もっと持ってこーい」って言いまくってる。
今回入らなかった曲でも結構凄いのスタンバってます。
本人曰く「I-LA君が書いて来ないタイプの曲を書いて来る」と言う角度をキープしてるみたいですよ。
そのキープが解かれた時、また更に面白い曲を書いて来てくれそうでワクワク。
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10.TONIGHT
・・・良い曲・・・やで。
俺、サビメロで泣きそうになってしまいます。「君を抱いて~♪」の所とかヤバない?(笑)
書き上がったのは1曲目とほぼ同じ1月中旬。アルバム曲として最後にバンドに提出した曲。
リハ演奏中、皆ニヤニヤしてるの♪
甘い、甘いメロディの畳み掛けお得意メロスピ。分かりやすくそしてSKYWINGSらしいメジャーチューンかと。
ラストに相応しくなったと思う。何気に8分もあるんだよね。
「THOUSAND FORCE」をよりスピードアップした感じかもしれない、転調の仕方も似てるしね。
SKY ANTHEMに区切っても良いんじゃないかなと。
Cメロなんて「あぁ、SKY ANTHEMじゃん」って浸ってるんですけど(自分の曲大好き)。
ラストコーダは「銀~ARGYROS~」の様に盛り上げて、でWow wow wowね。これライブで最後に演奏して、Wow wowシンガロングしてる所を一人ずつステージから去って行くってのやりたい。
割と随所に転調が入ってて、でもメロディがストレートなので上手く相乗効果になったかなと。
これはピアノでのバラード版も用意したいなーって個人的には考えてます。
こういう曲も何をどうしても勝手に出て来るので今後も安心して期待してて下さい♪
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そして、遅くなったけど6月に発売になったオムニバス収録曲の「DEAR LUCIFEL~闇に棲む者達~」についても。
この曲は今年3月に「うぉー」と書いた曲。書いた順番で言うと現時点でこの曲が最新曲。「WINGS WIND」収録用曲は1月で書き終わっていたから。「WINGS WIND~羽衣の音色~」と繋げて聞いたら何となく最新曲なのが分かるかも。書き終わったのが3月中旬で提出締め切りが3月末だったから、すぐ録り掛かってギリギリで提出間に合ったんだけど(29日迄合唱録りしてた・・・)。手前味噌だけど「あれ、凄い曲になっちゃったかも」と思って(笑)。アルバム出す前にこんな曲出していいのかなって思ったし、出来上がったデモをすぐ聞返して「これ、アルバム1曲目クラスじゃん」とも思った。本来なら生まれて来なかった曲だったんだよね、骨折して活動止まってたから生まれて来た訳で。だから「生まれて来てくれて有り難う」と感謝です、もう既に代表曲入りになってるもんね。
まだエンジェル達全員がこの曲をフルで聞いた訳じゃ無いのは分かっているので、この曲はちゃんとSKYWINGS側からリリースしますので待っていて下さい。
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以上が、SKYWINGSが2016年放った10+αの物語。
本当なら夏にアルバム、12月にシングルを予定していたのですが、怪我で3ヶ月位ズレてしまいギリ11月の発売でした。
そしてオリコン13位、ありがとうです。
考えてみれば事前の正式なプロモーション素材がYoutubeの2分20秒の映像だけだったり、複数枚売りがスタンダードになった日本の音楽シーンに置いて1枚売りとしては中々健闘しているのでは無いかと思います。
それもこれも購入してくれているエンジェル達が居てくれるからです、本当にありがとうです☆
来年1ケタ目指して・・・いやもっと貪欲になって更に数字を上げて行きたいな、と。
そしてもっとドキドキして貰える曲達を書いて行くよ!
そして一杯「どうなってるの?」と言うDM貰ってます、ソロ作「GHOST HOWL」について。
今年リリースにはこじつけれなかったけど、ちゃんと制作入ってます。SKYWINGSと違って自分一人の作業なので時間は掛かるけど、待ってて欲しいです☆
では、改めて「WINGS WIND」楽しんで貰えれば☆
イーラ
今年、まだこれで終わりじゃないんだよ・・・ふふふ。
by black-clear
| 2016-12-16 22:13
| SKYWINGS