今年最初で最後のブログ更新になります、それだけ水面下で色々動いていたと言う事になりますね・・・
色々立場も変わって来て、今の現状とこれからの展望についてエンジェルの皆さんと共有出来れば良いなと思って書き連ねます
メチャメチャ長いですが年末年始の夜更かしのお供にどうぞ
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・まず自分の状況について
海外(主にアジア)からの作曲仕事が大半を占める様になってきました
1ヶ月毎の提出で1年経過してルーティンが出来た感じです(例:1月に提出→2月選定、3月に新たに提出→4月に選定等)
1回に出す量はバラバラで基本的に30曲は提出する様にしています(1曲3分くらい?かな)
契約上「I-LA」の名前は使えないので、向こうの会社に決めて貰ったアジアネーム名義です
何処で使われてるかは実は誰にも言ってませんが、ぼそっと言うと今の所配信系アジアドラマ中心です(日本で配信されてるのは多分そんなに無い)
作曲だけでアレンジは全部お任せしてるので、出来上がったのを聴いてみたらとんでもない味付けされています 笑
「俺とTAKASHIだったらこういうアレンジにはならないなー」って勉強させて貰える良い機会、それをSKYWINGSの楽曲に反映させるかどうかはまた別問題ですが・・・
あと、メロディが強めな素材(得意の美旋律炸裂系)を提出すると「メロディが綺麗過ぎるからこちらのアレンジが浮いてしまう、もっと押さえて」と指示が下ります 苦笑
でもこっちとしては嬉しい指示でもありますね
「メロディは隠し切れないのかぁ」と自分のメロの性質をちゃんと客観視出来る機会、これってとても誇らしい事だよね
だがしかし「メロを押さえて」って言うのが今迄やって来なかったから慣れる迄塩梅が難しかったかなと、これで結構締切がギリだったりする 汗
100%客観視出来てる訳じゃないので、提出してみないと採用不採用が分かんないの
メロを押さえてもドラマティックな起伏を生めるのはアレンジ作業からの行程になるので「こんな地味でいいのかな」と思う事もしばしば
メインテーマじゃないからそれで良いんだけどね、今迄の自分が主張しすぎてたのよ 笑
度々Xでもポストしてましたが、自分のアジアチームが居て、その中での共作もあります
他のメンバーは作曲家だけでなくCGクリエーター、美術制作、アレンジャー等
会話は基本英語と日本語(彼等の日本語の勉強熱心さには頭が下がります)
たまに各々母国語になるんだけど、その時は絶対にお互いの悪口言ってる 笑
(こっちが韓国語を勉強してる事を内緒にしてるから一応聞き取れたのよ)
今年の後半からアジア各国を行ったり来たりして、彼等ともコロナ禍を経てやっと逢えて士気を高め合ってます
メインの会社は韓国ですが、制作メンバーが各国に散らばってるので「ただ会いに行く」だけでも楽しいんですよね
あと、その地で撮影中の所にお邪魔するパターンもあります、事前に脚本のプロット貰ってますが現場見た方がやっぱりイメージ沸きやすいので
日本には無い匂いも感性を刺激してくれるのでとても良い相乗効果
向こうが冗談なのか本気なのか分かりませんが「ねえ、1役書くから芝居やってみない?」と俳優業にも引っ張られそうになってます 笑
1年通してやってみて時間の配分も大体把握したので、来年からはもっと効率良く出来るかなと
チームメンバーとも話してますが、ずっと続く仕事では無いのは肌で感じているので、オファーが途絶えないうちにちゃんと結果を出せる様にしないといけないなと言う焦燥感にも駆られます
来年1月に韓国に飛びますが、大きな仕事になりそうなので頑張ります
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・ボイストレーナーの仕事
去年の半ばに某高校とその高校と連携している市民会館のオーナーが僕の友人の友人で
紹介されてお会いした経緯がきっかけでした
「音楽が好きな生徒達を指導して欲しい」、そういった軽い感じでした
「音楽を教えるだけなら」と言う事で了承、しかし集まった生徒達は「世界で通じる音楽家になりたい」と熱い決意で集まった子達ばかり
「おっと、これは話が違うぞ」と咄嗟に思ったし、前もって用意していたカリキュラムでは到底対応出来ないから即見直した
正直な話、僕はボイストレーナーと言った「裏方業」には「それは自分がやる事じゃない」と突っぱねて来ました
そもそも教えれる様な立場なのかな?と
同じ裏方業であるエンジニアやプロデューサー業は音を作り上げて行く過程がある為、自分にも合っている仕事と思っていましたけど
「自分は演者、前に出て行く者」と言う自覚もあったし、ミュージシャンズミュージシャンにはなりたくないと言う思いがあり
でも彼等と出会って育てて行くにつれて「後世を育てるのも楽しい」と思う様になりました
彼等から学ぶ事が一杯あって、やってよかったなと思います・・・というかやりがいを滅茶苦茶感じてしまっている 笑
受け持ってる生徒達は今の所7人(高1が1人、高2が2人、高3が4人)
最初は「どうやって教えればいいのかな」と経験が無かった分、逆に「自分にしか出来ない方法でやろう」と
初めて生徒に会った時、皆が「今迄の先生のレッスンは苦痛だった」と言ってたので動画を見せて貰ったら「ああ、成る程な」と言う感じでした
ボイストレーナーって当たり外れが多いとは訊いていましたが、典型的「俺の言う事を聞け」と言うパワハラ体質のトレーナーでした、これじゃあ楽しい音楽も楽しめないなーって
楽しくないと好きな事も嫌いになっちゃう、それじゃ悲しいじゃない?
最初は四苦八苦しましたが自分にしか出来ない方法で進めて行くに連れて生徒達も「楽しい」・「先生、おもろい」と距離がどんどん縮まって行きました
特に自分にしか出来ない得意なのは「じゃあ、歌レコしてみよっか」とすぐにレコーディングが出来る事
自分達の歌声を客観視する事で彼等もスキルがどんどん鰻上りで上がって行って「これは正解だ」と実感
あとはちょっとした心理作用、複数人レッスンの時に偶数にはせず、奇数人数にして
意見が分かれてもどっちかに偏る様にしてます
「どっちの考え方もありだから両方やってみて自分に合う方をセレクトしよう」と促す様に
コロナ禍で中学の卒業式が出来なかったり、修学旅行が無かったりと世相の影響を一番受けた世代
仲良くなって色々話を聞いてて「課外授業もやってみよう」と思い、誘ってみたら皆めっちゃ付いて来る 笑
USJ連れて行ったり、プール行ったり、キャンプしたり、花火大会行ったりと「全力で遊ぶ事の大切さ」なんかも教えてみたり(「音楽に還元出来るよ」と無理矢理音楽に繋げてみせる 笑)
「億劫な物事ほど飛び込んでみよう、意外に面白かったりするよ」と価値観の多観性なんかも伝えてます
ダンスの先生と一緒にカリキュラムを組むんですが、そのダンスの先生から「I-LAさん、生徒達と遊びに行き過ぎです!」と怒られてます・・・
25日もレッスンしてる会館でクリスマスパーティーしたんですけど、そこのキッチン借りて「本気料理」振る舞いましたけど会館の管理人さんから「先生が一番楽しんでませんか?」と若干呆れられてたり 笑
生徒達には「先生が一番子供やな」って言われてます、まあ確かにテーマパーク行ったら誰よりもはしゃいでるし、積雪地に行ったら犬より早く飛び込んでるし、自覚はあります 笑
精神年齢3歳なのは一生そのままでしょう・・・
来年、ヨジャドル目指して渡韓する女子達、海外の音楽院を受験する男子が居ます
既に戦々恐々な彼等です、当然です「世界のレベル」を否応無しに体感する訳ですから
こちらも「世界のレベル」がどんなものかを知ってるだけに余計な事は言わずちゃんと背中を押せる様に努めたいなと思います
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・音楽プロデューサーとして
プロデューサーとして外部のレコ仕事も入る様になってスタジオ飛び回ってます、2週間に1回は東京出張かな
何時の間にか出世してるんですね 笑
現場でひしひし感じるのは「自分が一番上の立場だからしっかり俯瞰で見よう」と
レコ現場入ってエンジニアさんが居る場合大抵が僕より全然年上だったりしますしアシスタントは10代だったりして、非常に世代が幅広い仕事現場
「自分の現場では自分の感情は置いといて、皆が楽しんで仕事出来る環境作りをしよう」と心がけています、10年前の自分だったら絶対に出来なかった行動 笑
あと、敬語一切無しなフラットな現場に
オーケストラのコンダクターにも言える事ですが、技術云々より現場の人間関係を円滑に進める方が仕事としての配分が大きく、衝突してる人達を「まあまあ」と間に入って宥める感じです
でも大体ホントは何処の現場も音楽プロデューサーが一番イライラしてたりするんですよ、「指示通りの音になってない!」とかで
少なくとも自分の現場では自分の感情は後回しにしようとしてます、でも出来てるかどうかは分かりません 笑
(アシスタントが「今声かけたら殺されるかもって言う時がある」って言って来る 汗、使えるトラックを真面目に聞き返してるだけなのに・・・)
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・カヴァーについて
夏にCeline Dionの「My heat will go on」のカヴァー動画を出しました
今迄あまり披露する事の無かったウィスパーボイスやファルセットが多用されていて良い切っ掛けになったかなと思います
歌の生徒達からも課題曲として希望されてたので一石二鳥でした
実はもう一つ洋楽カヴァーを録っていたのですが、上記にもありますようにアジア行き来が増えて寝かせたままになってます 苦笑
さりげなくポロっと出すかもしれません 笑
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・他クリエーターとの共作活動
秋にXでポストしましたが、アクセデザイナーを担当してくれている友人との共作活動が進んでいます
彼は元々デザイナーと言う訳では無く、美術芸術関係全般にオールマイティーに作品創作活動をしていました
アクセデザイナーとして起業したのはここ数年で、メインは絵画でかなり前衛的サイケデリックな作品を書くアーティストです
旧職場(元々外資系ホテルのコンシェルジュでした)が一緒で出会って実は高校の先輩だったと言う関係性
コロナ前迄はお互いの作品は何となく知ってるだけでがっつりと語り合う事は実はあまり無く、なんとなくふんわりとしてました
コロナ禍で彼自身も仕事が浮いてしまい、且つクラウドファンディングのリングデザインもオーダーしていたので、話の流れで「ちょっと作品見てくれない?」と言われ未発表のものを見せて貰いました、しかも数百点
初見で「すご!なんでこれ世界に出さないの!?」と興奮してしまい、彼に捲し立ててしまいました
今迄そこまで多くの人に展示していた訳では無いので、「絶対世界に出すべきだよ!」と彼を鼓舞
2022年に彼の身辺の体制見直しもあり、今年に入って本格的に制作がスタート
とにかく彼を揉めちぎってその気にさせていく 笑(プロデューサーとしての手腕を発揮出来てると思う)
出来上がって行く度に作品の精度が研ぎ澄まされて行く経緯を見てるうちに「これ音や映像も足して、総合芸術空間にしない?」とこちらから提案
自分で自分の首を絞める様な発言をしてしまった・・・笑
かなりサイケデリックでカオスな作品なので、こちらのアプローチもダンサンブルでEDMや打ち込み多用、エスニックな音階使いメインで
個展開催時にはVRやUV、昼と夜の自然光も引用して照明の変化で作品の見え方も変わる総合芸術空間を展開しようかなと
彼自身、アジアに重きを置いてる傾向なので個展開催はアジアから始めたいかなと
これ、かなり面白い事になりそうです
まあ僕メインで動く活動では無いので、彼自身のさじ加減で今後が決まって行く感じです
ここで使われる曲達は「ほんとにI-LAが書いたの?」と思われるであろうものなので、多分聴いたらビックリすると思います
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・SKYWINGSについて
お待たせしております
今年2月に皆とミーティングして、各々の現状等も話し合いました
僕は将来的には日本を離れる可能性があると言う事も伝え、尚かつ配信数がずっと上昇中と言う事で「世界標準で勝負を懸けよう」と意見が一致
TAKASHIが久々Xで「去年は一身上の都合で動けなかった」とポストしてましたが、彼の家族の事が一因でした
横目で見ていて大変そうなのはひしひしと伝わってましたし、会って話しても元気に振る舞ってくれて・・・
こっちからは余計な事は言わず、時間の経過を待つ事にして良かったと思います
そして今年の3月に入って流れが変化、TAKASHI自身も自由に動ける様になって来たのか「I-LA君の歌のサンプリングを録りたい」と結構な仕事量が急に飛んで来た 笑
次回作についても話し合いが始まってます、曲達は多種な顔達が出揃い中、まだまだブラッシュアップしていきます
TAKASHIとは常に「自身のアップデートをしっかりと」と言い合ってます
お互いの担当パートの表記も一新
I-LA:Vocals,Producer&Multi-instrumental
TAKASHI:All keyboard instrumental,Programming&Orchestral Arrangement
となってます
コンサートはフルオーケストラ、合唱隊、全て計算し尽くした演出、全面OLEDディスプレイステージでやりたくて
「これを見せたかった」と言うものが実現出来れば良いなと思い動いてますが・・・これ、大変でしょうね 苦笑
バンドとしても3月からスタジオ再開しましたが、現状スタジオに居るのは3人
このメンバー問題は来年早々に解決しようと思っています、AパターンもBパターンも用意しています
今年「ANGELS SKY」を出せなかった事もこれで引っ掛かったので、来年しっかりとした回答がアナウンス出来ればなと
ネガティヴな発言ではありませんが、どういった形でバンドが終わるのが一番良いのかを常に考えています
勿論まだまだ終わりません、安心して下さい
世界中でランクインがずっと増えてる中で敢えて考える様にしています
ちゃんと来年、全世界に答えれると良いなと思います
YUKIは飄々としていて頼もしいです(Xのアカウントちゃんと生きてたんだねぇ)
あ、カラオケ配信中です
今の所「GLORIA」「LOVE STORY」「TONIGHT」ですが、今後追加されて行きます
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・ソロについて
今年は自分の仕事で時間が引っ張って行かれてばっかりだったので、用意はしてるもののレコも飛び飛びで全然纏まりきれませんでした 苦笑
歌の生徒がこれ以上増えると益々時間割けなくなるので、生徒は増えないで欲しい・・・苦笑
来年リリース出来ます!頑張って出します、バンドとの音楽性の差も面白いと思うので待っていて下さい!
(デビューってこんな行き当たりばったりだっけ 苦笑)
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・新曲「We're still alive」について
11月前後にTAKASHIと冬用の音源について話し合いをしていた時、最初の案は「埋もれている曲達(「EVER SCENT SCENE」とか「ROSALIA」とか)をバラード調にしてメドレー曲にする」と言うものを進めていました
ですが11月下旬に彼が「どうしても聴いて欲しい曲がある」と言って来て聴かせて貰いました
初聴で泣きそうになった・・・というか彼に背を向けて聴いていましたが泣いてるのを隠してました
「あれ、イーラ君泣いてる?」ってバレバレでしたけど 笑
彼自身の家族の事もあり、且つイスラエルとパレスチナの抗争激化、そして多くの偉大なミュージシャン達の急逝と言う背景があった事がダイレクトに曲に反映、彼からも「生きる事へのメッセージソングにして欲しい」と強く希望されました
僕は即答で「やろう、これを」と言い制作に着手
レコではアナログ感に拘って録りました
曲終わりにピアノのダンパーを離す音を敢えて入れています、ここお気に入り 笑
ストリングスも膨らみ方と音色の種類も色々織り交ぜて
スタジオ出たり入ったりで大変でしたね
「Again」以来の新曲となりました、新曲を出せて本当に良かったと心から思いますし、凄い曲になったと思います
10年前では出来なかった曲、我々のスキルも留まる事無く上がっている証拠です
TAKASHIも僕のカヴァー動画を見て研究したらしく「もっとイーラ君のウィスパーボイスを多用、一番伸びる高音を思いっきり使いたい」と考えてくれたそうです
ダイレクトな歌詞にしていいのかどうかを作詞時迷いました
実はCDのオーダーがイスラエルとウクライナから多くあります、情報は得れるのだろうけどサブスクで聴く環境では無いのでしょう、CDが欲しいとこの2国からのオーダーが絶えません
少なくとも僕達の音が求められている事に変わりがない事実、この背景もあり「他言語訳で曲解されない様にしないと」としっかりとした英詩にしました(一部日本語ですが)
上記に書いた通り、生きている人が急に居なくなる、会えなくなる、それを如実に感じ取った2023年だったと思います
大袈裟な言い方ですが新型コロナパンデミックと言う大害を我々は乗り越えましたが「死」への距離が離れた訳ではありません、むしろ近づいたと言うべきかなと
会いたい人に何時でも会える訳じゃ無い、会える時に会いに行こう
居なくなって二度と会えなくなってもそれを嘆き悲しむ事に時間を使うより自分の人生を全うする事に時間を使う事が最大の弔いになる、そう思っています
想いが詰まった曲となりました、繰り返し聴いて頂けると嬉しいです
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と、バーっと書きましたが誤字脱字は見逃して下さい 笑
1人で動く事が多かった2022年とは違い、今年はメンバーと一緒に時間を過ごす事がまた増えて来て、ちょっとずつだけど進んでいるんだなと感じれた1年でした
自分の個人作曲仕事でこんなに振り回されるなんて思っても見なかったし、自分が歌の先生出来るなんてもっと思っても見なかった 笑
あまり表立って動いてる様には見えなかったとは思いますが、物凄い仕事量だった中々に駆け抜けた1年でした
来年は全部動くでしょう、色んな事含め
自分の事より他の人達の為に動いた1年でもあったので、来年からは「俺、俺、俺を見て、もっと見て、全部見て、触って」と主張しまくりたいと思います
色々な意見があると思いますが我々は「大局を見据えた活動」を行っています
前例に頼らない、前例を作る
来年こそ全て動かせて実現出来れば良いなと思い、2023年の終わりの挨拶とさせて頂きます
来年も思いっきり宜しくです
I-LA